2017/09/28
形成外科をご存知ですか?
私どもの病院では、毎日、形成外科の医師が勤務しておりますが、形成外科とは、どのような治療を行なうかご存知でしょうか?
形成外科は次のような病気による、異常や変形を治したり、失った機能や体の一部を新たに作ることができます。
1. 外傷、外傷後変形(けが、やけどなど、またはけがや手術の傷跡、変形)
体の浅い部分のけが、傷などはすべて形成外科の治療分野です。たとえば、擦り傷、切り傷、やけど、しもやけ、顔の骨折、それに交通事故などにより皮膚がはがれてしまった場合なども治療します。また、以前のけがの傷あとで、ケロイド状(傷あとが盛り上がった状態)になったもの、ひきつれをおこしているもの、顔の骨が折れて顔のゆがみを来しているものなども形成外科の治療分野です。形成外科では、患者さんの見た目もできるだけよくしようと考えて治療をしていますから、手術の後の目立つ傷跡もできるだけ目立たなくすることが肝心と考えています。
2. 腫瘍、腫瘍手術後変形(皮膚のできもの、またはその手術後の傷跡や変形)
主に体の表面の良性、悪性の腫瘍を、できるだけ機能や形態を損なわないように治療する分野です。また、他の科の手術で失われた組織を治すこともします。例えば乳がんの手術後に乳房を作るなどです。
3. 表在性先天異常(生まれつきの体の表面の形や色の異常、あざなど)
体の表面の形や色に関する生まれつきの異常は全て形成外科で行います。耳、口、鼻、まぶた、へそ、性器、手指などの多くの病気があります。赤あざ、青あざ、黒あざなど種々のあざの治療も行います。
このような症状でお悩みの方は、ぜひご相談下さい。当院で治療困難な場合でも、各先生方の大学病院での治療が可能となりますので、ご安心下さい。